ひつじや秘蔵品

ひつじやには大切にしまっておきたい貴重な秘蔵品が数々あります。
そんな秘蔵品を時々ご紹介してみようと思います。

第1回目は女性伝統工芸士小玉紫泉さんの「西陣織爪掻本綴帯」をご紹介致します。

一般的な「西陣織」と呼ばれる織物の中に、爪掻き本綴れという技法があります。
下絵の通り緯糸を何色も使い、のこぎりのようにギザギザに削った爪でかき寄せて織り込みます。

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動力機械を一切使用しない為、デザインによっては一日に1センチしか織れないこともあるそうです。
他の織物の2倍の緯糸が使われるため、しっかりした丈夫な帯に仕上がります。

小玉紫泉さんはそんな西陣織爪掻本綴の伝統工芸士です。

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28歳の時に西陣織をはじめ、2年後独学で爪掻本綴織の西陣織を織って独立し、
初めてのオリジナル作品が西陣織本綴織秀作発表会で話題になり、その後も今までのつづれ織りにはない斬新なデザイン、 独自の技法を取り入れ、数々の賞を受賞しています。とにかくとても貴重な帯なのです。

ひつじやの店主も初めて小玉紫泉さんの作品を目にした時にとんでもない衝撃を受け、全身に鳥肌が立ったそうです。
「自分の好きなものしか織らない、人が楽しくなってもらえるようなものを作りたい」そんなポリシーにも共感を覚えたようです。

ひつじやでは毎年お客様と海外旅行に行っておりますが、その時の印象的な景色などを織っていただいており、80~100本を販売しております。
残り1本となってしまった旅の思い出の帯は、バリ島で購入した木彫りの壁掛けをモチーフに織ってもらったものです。

小玉紫泉本つづれ帯_木彫_¥924,000 小玉紫泉本つづれ帯_木彫_おたいこアップ 小玉紫泉本つづれ帯_木彫_前腹 前腹小玉紫泉本つづれ帯_木彫_前腹アップ

【木彫】

価格:924,000円(税込・仕立代別)

出来上がるまでには

DSC_3945 DSC_3947 写真を図案にしてもらい

DSC_3948 糸を染めてもらいます。すべて小玉さんがやるんです。

だいたい、半年くらいかかり出来上がってきます。

また、小玉紫泉さんの考案した「透かし」という従来の綴織りにとらわれない独自の技法で
通常は1枚のキャンパスに絵を描いていくように織っていきますが、一部分だけ横糸を織らないことにより窓のような空間ができ、その部分は後ろの部分が透けて見えるようになります。

DSC_4607 DSC_4609 お太鼓DSC_4612 このように下の柄が透けるのです

DSC_4611 前腹の柄

価格:760,000円(税込・仕立代別)

 

 

そして、美しい絵画のような作品ばかりではないのです。
女性なら思わず「可愛い♡」言ってしまう作品もあるのです。
こちらは「観覧車」という作品で観覧車にうさぎが乗っています。
このうさぎはなんと取り外すこともできるのです!違う人形を乗せることも!

DSC_4616 DSC_4618 ♡♡♡

DSC_4619 籠の部分は「まぼろしの織り方」なんだそうです!

DSC_4620 前腹はジェットコースター

【観覧車】

価格:1,092,000円(税込・仕立代別)

 

こんなに素敵な作品がひつじやではいつでも手に取ってみるとこが出来るんです!

他にも店主の集めた沢山の秘蔵品をご覧いただけますので目を肥やしにいらっしゃいませ!

ひつじや呉服店

〒144-0051
東京都大田区西蒲田7-65-5

営業時間 10:00~19:30
定休日 火曜日

電話番号 03-3731-3554

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